秋口の頃になって、大学のときのコーラス部の同窓会の通知がきました。
大学の新入生の歓迎コンパをかねた同窓会で、私は大学のとき、旦那とコーラス部で知り合ったので毎年行かない訳にはいきませんでした。
旦那も一緒に行く予定だったのですが、当日になって急な出張が入って行かれないと携帯にメールが来ました。
池袋の大きな飲み屋をほとんど貸し切りにして、いろいろな大学のコーラス部の卒業生が集まりました。
久しぶりに礼子さんの顔をみると学生の頃に戻った気分になりました。
コーラス部は女の子の方が人数がおおいいので、男の子達は角に固まっておしゃべりをしていました。
女の子だけで集まるとエッチな話しになることも多いのですが、男の子がいたのでエッチの話しもあまり盛り上がらず、私は一安心しました。
以前は合コンの時泣き出す女の子がいたり、喧嘩を始める男の子がいたりで大変な騒ぎになったこともありましたが、みな社会人になったせいか無難な話しに始終しました。
やがてお開きになると私は礼子さんと一緒に帰ることにしました。

二人で夕御飯を食べていきましょうと礼子さんに誘われて、六本木のスペイン料理店で食事をしました。
「どう最近旦那とはうまくいってるの」と礼子さんが私に聞きました。
「退屈してるんじゃないの、旦那が相手じゃ、あの男パソコンオタクで、ほかになにもできないし、あっちの方だって、全然だめなんじゃないの」
と言われて、礼子さんも大学の頃とは随分変わったなと思いました。
「そうね、いまセックスレスなの家は、旦那はパソコンばかりだし」と私が答えると、「今日はちょっと遊んでいかない、一晩くらいいいでしょう、旦那以外の男とつきあっても」と言われました。
私はそれもいいかなと思いましたが、返事はしませんでした。
食事も終わって外にでると、「ちょっと寄っていきましょう、いい店あるから」と言われて、地下のバーに連れて行かれました。
二人でカウンターでお酒を頼むと、すぐに私たちの両脇に中年の男性がすり寄ってきました。
礼子さんは慣れた様子で、冗談交じりに答えていると、話題はやっぱりエッチな方に振られました。
店をでようと言われて階段を上がると、目の前にはもうタクシーが来ていました。

礼子さんは慣れた様子で、運転手の隣の助手席に座りました。
男が一人先に後ろの席に乗り込むと、私は背中を押されて中央に座りました。
すぐあとからもう一人の男が席に着きました。
男が告げた行き先はラブホテルのようでした。
男の手が私の膝に伸びると、私の膝頭の感触を楽しむように動き始めました。
微妙な感覚に、私の膝が震えると、男の指先はさらに大胆に、巧みな動きを始めました。
思いもかけない感触が私の体の芯から広がり、泉のように溢れだしました。
頭の中まで、熱い奔流が流れこみ、私は半分夢のなかにいるかのように体が重くなりました。
やがてタクシーはラブホテルの建物に入りました。
中に入ると部屋の真ん中には丸い形をした大きなベッドがありました。
ベッドの上には、薄紫色のレース模様のシーツがかけられていました。
天井にはシャンデリアがあって明かりがキラキラ輝いていました。
男達は私と礼子さんに服を脱ぐように命じました。
私たちは言われたとうり二人とも服を脱いで、ベッドの上に並んで寝て男達を待ちました。
男達は冷蔵庫からビールを出していっぱい飲みながら服を脱いでいました。
どっちにすると、男達は相談しているようでした。
礼子さんは不安そうに天井のシャンデリアやベッドの周りの鏡を見ていました。
やがて、男達は私と礼子さんの両脇に腰を落として座りました。
礼子さんは覚悟を決めたように膝をたてて足を広げてると目をつむりました。
私の上に男がかがみ込んできました。
私の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさでした。
今誰が私を支配しているのか、それだけが私の涙を誘う喜びでした。
逃げることの出来ない、快楽の時が始まったことを、私は思い知らされました。
信じられない感触が私の体中に広がると、許しを請うことさえできなくなりました。
時計の針が止まると、永遠の時間が私の体を支配していました。
予期しない突然の緊張が私の身体を捕らえると、私の奧で痙攣を小刻みに繰り返しました。